テストエンジニアリングセンター
2018年入社 中途 I.M

よりリアルで精度の高いCAE解析手法を構築したい

入社のきっかけは?

以前は、とある大手企業の開発設計業務を担うエンジニア会社で働いていて、機械設計や構造設計に関するCAE解析をしていました。新卒で入った会社でそれなりに中堅になってきて、役職がついたり窓口的な業務をしたりしていたのですが、ふと「このままでいいのかな」「もうちょっと自分の技術を高めたい」って物足りなくなってしまったんですよね。僕はCAE解析の中でも強度解析を担当していたんですけど、振動解析や流体解析、衝突解析は別のチームがいて縦割りになっていたので、横のつながりは一切なかったんです。だからもうちょっと強度解析以外のことも知りたいと思ったし、自分の成長の限界点みたいなものを感じて転職するに至りました。そこから、自分の技術が高められる且つ、いろんなことをやれる環境でトライしたいという思いからJTLへの入社を決めました。

現在の仕事内容は?

CAE解析の技術主担当をしています。技術と言いながらお客さんと打ち合わせをすることも多く、まずはどのような要望・困りごとがあるのかをヒアリングしています。それに対して、CAE解析でのアプローチが1番良ければCAE解析で提案をしますが、そうでないことも多く、そういう場合は他の試験を提案しています。お客さんの中には、CAE解析を知らない方もいらっしゃるので、「CAEとは何か」の部分から説明して、CAE解析の提案をさせていただいています。
社内向けだと試験の妥当性確認のニーズが多く、社外向けだと不具合解析や機構解析のニーズが高まってきていますね。社内向けだと例えば「治具が試験荷重に耐えられるかどうか」をCAE解析で検証しました。結果として、応力レベルや変形モードに異常がないことを確認でき、お客さんに解析結果を説明のうえで試験を実施し、問題なく試験を行うことができました。最近は、他部署と一緒に行う案件も多いです。

働く中でのやりがいは?

お客さんに言われたことだけをやるのではなくて、自分から情報を集めて自分から方法を提案して、お客さんがそれに対して納得してくれて「価値がある」と言われたときはすごくやりがいを感じますね。特に自分の過去の経験の蓄積で方法を提案しているというよりは、常に新しい情報をインプットして、知らないことは自分で調べて、知っている人に聞いて、解決していくようなやり方をしています。CAEも日々進歩しているので、難しいこともありますが、常に新しい開発品や技術に触れながら仕事ができるというのは自身の成長にも繋がっているような気がします。

今後のビジョンは?

目先のテーマとしては、CAE解析の精度を高めていくことです。「CAE解析だけをする」でもなく「実際の試験だけをする」でもない、“よりリアルに近い解析”を目指しています。デジタル化・バーチャル化がどんどん進んでいく中で、今後評価もそうなっていくと思います。最近は、デジタルとCAEとリアルの融合・組み合わせがすごい勢いで迫ってきていると感じていて、そこに乗り遅れないようにしていきたいと思っています。情報収集として次の一手を考えるのももちろんだけど、デジタルに置き換わる前には、バーチャルとリアルの整合性が必要になってくる。その点、JTLには試験機がたくさんあって、試験条件やバックグラウンドといった膨大なデータが得られるので、よりリアルで精度の高いCAE解析手法を構築できると考えています。そのあたりを計測事業や試験事業の人たちと連携を取りながら新しい道を作っていきたいですね。