管理職として人を導き、技術を磨き続けるプロフェッショナル
技術職(評価)
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分析領域
マテリアル解析センター
2023年入社
Q. 入社のきっかけは?
前職では、総合化学メーカーで十数年働いていましたが、子どもが小さい時期に単身赴任となり、「いずれ家族のそばで働きたい」という思いが強くなりました。地元である岐阜県で職場を探していたところ、たまたま見つけたのがJTLでした。当時、岐阜県で分析を中心に仕事ができる求人は非常に少なく、この会社が唯一条件にぴったりだったということもあり、大きなチャンスだと思い転職を決意しました。分析業務は前職からずっと続けてきた得意分野で、特にガスクロマトグラフや液体クロマトグラフなどの有機分析をメインに携わっていました。地元に戻りつつ、これまで培ってきたスキルを活かせる職場環境だったことが、JTLを選んだ一番の決め手です。もしJTLがなかったら、もしかすると前職を辞めずに総合化学メーカーで働き続けていたかもしれません。
Q. 現在の仕事内容は?
現在、センター長としてセンター全体の運営管理を担当しています。具体的には、化学分析業務の全体をマネジメントしながら、チームメンバーたちとコミュニケーションを取りつつ、案件の進捗やスムーズな運営をサポートしています。私自身も現場に入ることが多く、特に薬品試験などは直接手を動かすこともあります。チームメンバーが多忙で手が回らないケースや、人手が足りない時にはフォローに入ることがあり、現場とマネジメントを両立している状態です。案件の受け入れ時には、納期と現状の仕事量を調整しながら、お客様と細かくやり取りを重ねることが欠かせません。前職では課長職を経験していたため、管理職としての業務にはすぐ馴染むことができました。とはいえ、自分の技術力をさらに磨いていくためにも、プレイヤーとして手を動かす時間は大切にしています。目の前の課題を一つずつクリアし、着実にチームが前進できるよう心掛けています。
Q. 働く中でのやりがいは?
センター長としての業務では、全体をマネジメントしながら業務を円滑に進める役割を担っていますが、特にやりがいを感じるのは、お客様とのやり取りを通じて案件を進める場面です。提案した内容がうまく進んで問題が解決したときには「よかった」と感じますし、お客様から「ありがとう」と直接お礼の言葉をいただくことや、良い結果を認めていただけたときは、この仕事ならではの充実感を味わえます。その後、リピートで依頼をいただいた際には、自分たちの提案や進め方が評価され、信頼してもらえていることに深い喜びを感じます。また、部下の成長を間近で見守れることも大きなやりがいです。メンバーが日々力をつけていく姿を目にすることで安心感を得られますし、「これからさらに多くを担える存在になっていくのだな」と期待が膨らむ瞬間があります。特に現場業務が得意な後輩たちにはチームの要として信頼を寄せています。もちろん、全員が管理職を目指しているわけではありませんが、それぞれの希望や適性を考慮しながら、責任ある役割を果たせるようサポートすることを心掛けています。お客様との関係性を築き感謝される喜びと、チームの成長を見届ける充実感が、この仕事のやりがいだと感じています。
Q. 今後のビジョンは?
今後は、若い世代の育成に注力していきたいと思っています。現在、化学分析のチームには若いメンバーが多くおり、彼らに実力をつけさせ、一人前として自立し、主体的に動けるよう導きたいです。一人ひとりの生産性が向上すればチームへの貢献にもつながるため、やらされ感ではなく、自発的に動ける風土を育てることを目指しています。働く仲間が化学分析という仕事が好きだという雰囲気も感じられており、その気持ちを活かしてさらに高め合える環境へと成長させていきたいです。また、常に相談しやすい職場づくりを心掛けています。特に、仕事を教える場面では未経験者に丁寧に教えるとともに、経験者には考える余地を与え、主体的に解決する力を養いたいと思っています。現場が忙しいこともありますが、技術力の向上に向けて、業務以外にも研究や成長のための目標を持てる環境を整える必要性を感じています。最終的には、管理職がいなくても機能する体制を築くとともに、全員がやりがいを感じ、技術力を高めながら働けるチームを作っていけたらと考えています。
※本記事は2025年10月に取材したものです。